Muchos besos y pocos llantos

¡ Olé al patinaje artístico sobre hielo en España !   フィギュアスケート・スペインチーム応援ブログ。 スペインのフィギュアスケートに関する情報をぽつぽつと。更新不定期です。

 "更新不定期"というより、記事ひとつ上げただけで休止って、いくらなんでも酷すぎる。

 はい、誰より私自身がそう思っています。年も変わってしまいました。怒涛の2014年後半が過ぎ、2015年です。スペインフィギュアスケート界にとっては歴史に残るGPFバルセロナ大会、空前絶後の勢いでスペイン語新聞記事が出て嬉しい悲鳴でしたが、人間の体はひとつしかないということを改めて恨めしく思いました。

 前置き長くなりそうなので切り上げますが、訳を見直しはじめたら最後更新できないとよくわかったので、ほとんど手をいれずにアップします。読みにくい点ご容赦を。

 ヨーロッパ選手権を目前に控え、そろそろ出発前のハビの様子が出てくるかと思ったところにかけめぐった激震。ハビ負傷??!のニュースです。ということで、今日はこの記事をざっと訳。


元記事はこちら。

Javier Fernández se lesiona antes del Europeo: "No puedo ni andar, pero estaré"

掲載されたのはおなじみスポーツ日刊紙「マルカ」ですが、ニュースソースはDpa Madrid、つまりスペイン各紙に配信している、APと並ぶ通信社(ドイツ系)のマドリッド支局です。(その後「アス(AS)」にも同文の記事が掲載。)


 ハビエル・フェルナンデス、ユーロ前に負傷「歩くこともできないが、出場する」

*ヨーロッパ選手権は月曜に始まり、2月1日に終わる日程
*「日曜に移動する予定。基本的に問題はないだろうと思うが、なったばかりなので」と本人の説明

(DPAマドリッド/トロントとの通話、2015年1月22日18:07) ←スペイン時間で

 ハビエル・フェルナンデス選手は足を負傷し、ストックホルム開催のフィギュアスケートヨーロッパ選手権を前に数日練習できないことになった。競技は水曜からで、三連覇がかかっている。「昨夜怪我をして、今は歩くこともできないけど、一応ちゃんと出場するつもり」と、ヨーロッパ選手権2回優勝、世界選手権で2度の銅メダルに輝いたフェルナンデスはDPAに語った。

 「マッサージで、だったから、今日はどうなるか様子を見ないと。施術は足の裏、土踏まずのアーチの部分をやってもらったんだ。それが昨日の夜、理学療法士のところに行ったのがね。で、今日は歩くこともできない状態で」と、トロントから電話インタビューに答えた。

 ヨーロッパ選手権は月曜に始まり、2月1日に終わる。フェルナンデスの出場する男子シングルの競技は水曜日(ショート)と金曜日(フリー)に行われる。「月曜日に移動するつもり。基本的に何も問題ないだろうと思うけど、いためたばかりだから」と、カナダのトロントを拠点にしているフェルナンデスは説明した。

 しかし、心配していないと言い切った。「こういうのって深刻な何かが他にあるというのでなければ、たいてい二、三日で治るようなものだ。だからユーロに向けては心配していないよ、試合は来週だから」

 ソチオリンピック4位のフェルナンデスはけがの様子を見るために2日間は休養しなくてはならないだろうと考えている。「ハードな練習をしっかりしてきたけど、これでどうなるかわからない。きっと今日はもう絶対氷に乗れないし、明日も様子を見てどうなるか(=氷に乗れないかも)。そうなるとトレーニングと練習の計画が崩れるけど、これまでしっかり練習してきた。そこそこ回復すれば、出場するよ」とブライアン・オーサーの元で練習しているフェルナンデスは語った。

 フェルナンデスは3月末上海開催の世界選手権を今シーズンの大一番として控えている。まだ2018年平昌オリンピックについては考えていないと語った。「気楽に考えることにしているよ。3年以上ある、けっこう長い期間だから。オリンピックには出たいけど、それより一年一年、一シーズン一シーズンを大事に積み重ねていくよ」

「もしも大きな期待をして、もしかして届かなかったら、すごくがっくりくるかもしれない。スポーツで好成績をおさめる目標を達成できないのは、かなり大きなショックだよ」と、フェルナンデスは語った。1992年アルベールビルオリンピック、スラロームでブランカ・フェルナンデス・オチョアの獲得した銅メダル以来冬季五輪のメダルに縁のないスペインにとって、メダル不足に終止符を打つ切り札だ。

 フェルナンデス選手がもっと技術を磨こうとスペインを出たのは17歳のこと。アメリカ合衆国で一年、ヨーロッパ各地で一年を過ごし、トロントに落ち着いた。冬、シーズン中はトロントで暮らしている。「6~7ヶ月はトロントにいるよ。スペインにいるのは一ヵ月半」

 自分の国で練習したいのはやまやまだが、今のところ現実的な選択ではないのはわかっている。スペインでは好成績をおさめるのに必要な条件が揃わないからだ。「確かに他の国のほうが設備が整っているからね。僕もできることならスペインで練習できればいいと思う。ずっと遠い国にいるのとはやっぱり違う。望むのは地元でトレーニングできることだよね」「僕がスペインに移るには、コーチにも一緒に来てもらわなきゃいけない。もしコーチが来るなんてなったら、教え子のスケーターが10人も15人も来なきゃいけなくなっちゃうよ」


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 さて。

 マッサージってそんな、と思われました? 私もそう思います。

 記者が何と言って質問したのかが書かれていないので、マッサージそのものが原因なのか、それとも調子が悪くてマッサージに行ったら翌日もっとつらくなったのか、はっきりしない言い方になっています。電話インタビュウということ、それを文字に起こしていること(母音一つ聞き違えたら、簡単に意味がひっくりかえります)。何より、インタビュウ取材なのに質問が書かれていない! スペイン語って基本的に主語は動詞の活用で示すだけなので、質問がないと何を主語にして答えているのか、想像するしかないのです。
(余談ですが「理学療法士」と直訳しておきましたが、日本の「整体」的な感覚ではないかと思います……)
(「負傷」「けが」と言っているのは記者だけで、本人はけがしたとは言っていないですね、最初の段落は記者のまとめた言い換え。)

 ということで、第三者の立場から客観的な説明があれば一番いいのですが。一応、本人の口からはあまり深刻ではなく、すぐ治ると思われる状態だ、ということだけ伝わりました(^^;。
(サッカー翻訳やってきた経験から、スペイン語圏選手本人の談話だけだと状況がはっきりしないのはよくわかる……)

 おそらく、DPAの記者はユーロ直前(試合日一週間前)の「調子はどう?」ということで本人に取材電話をかけてみた。ところが今日は足が痛くて練習していないという、よしこれは見出しにしなくては!……というなりゆきだったのではないでしょうか。本来のインタビュウの目的は、ユーロに向けての調子と、記事後半の内容だったと思われます。(しかし「期待しすぎると」のくだり、冬季メダルのプレッシャーとソチ後の傷心はいかばかりかと思うと胸が痛みます)

 とにかく本人の見込みどおりすぐ回復して、これまで積み重ねてきた練習がむくわれ、試合で良い結果が出せるよう、心から祈っています。

 ユーロ出場スペインチーム全員がんばれ!




追記:
……と思っていたらさっき(日本時間で25日AM7時過ぎ)、本人から「大丈夫」のツイートが。↓ よかった~。

https://twitter.com/javierfernandez/status/559112956903161856

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